流星ラジオ
「好きだって言ったら、どうする?」
「…泣いちゃうわ」
肩をすくめておどけたように言う彼女。
けれどもそれが本気であることぐらい見てとれる。
ずっと一緒にいるのだ。
海月よりも、長い間。
だからこそ自分は真摯に接そうと思うのだ。
「ごめんね、砂名」
砂名が大人びた笑顔で笑う。
いや、もう大人なのだ、自分たちは。
流れる時間に取り残された自分が、ひどく場違いなものに思える。
「知ってる」
こぼれる涙は、しっかりとこの目に灼きつけた。