流星ラジオ


***


興奮で高鳴る胸は、家に帰っても静まることはなかった。

落ち着かないまま携帯電話を取り出し、掛け慣れた番号に電話をする。


「もしもーし。どしたの?」

「砂名聞いて!あのね、あのね、海月と…付き合うことになった!」

電話の向こうで砂名が微笑んでいるのがわかる。

彼女は羽美にとって一番の親友だった。
楽しいことも哀しいことも、数え切れないほど共有した。

大事にするべき縁があるとしたら、それは砂名との縁だ。


「よかったね。まぁわかりきってたけど」

「えぇ!?」

電話を片手に驚く羽美に、砂名はケタケタと笑う。

「だぁって、海月ったら羽美の話しかしないんだもの」


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