流星ラジオ
振り払った手。
いつにない態度の悪さを海月も察したのだろう。
途端に申し訳なさそうな顔で謝ってきた。
「ごめん、羽美」
「ごめんじゃないよ…」
本当はわかっていた。
海月が心の底から謝っていること。
勉強していないのだって、普段の努力からくるものなのだ。
けれど要領の悪い自分は海月よりも時間をかけるしかないから、悔しくて。
「海月なんて、私のこと、何もわかってない…!!」
不意に飛び出してしまったのだ。
とても刺々しく、哀しい言葉が。