月物語 ~黒き者たちの宴~
―――――――――――――――――――――――
劉向が去って暫くして、今度は東苑が獅子のもとを訪れていた。
「ったく、今晩はなんだよ。
つっから次に。
じじの集会か?
オレもじじにしよってか?
あん?」
「そう言うな。
劉向が来てるのじゃろ?」
「いや、もう返した。
じじいのくせに、働き過ぎなんだよ。
ちょっとは休めっての。
だーれかさんは、休みすぎだけどー。」
東苑はむっとした。
「何を言うか。儂も職を全うしておるぞ。」
獅子は冷たい目で東苑みた。