万華鏡


「あら、そんなこと言っちゃっていいの?素の私を見たら幻滅するかもよー?」

「もしかして男勝りだとか?」

「ピンポーン!何で分かったの?」

「もう、また理佳子さんは。そんな冗談通用する訳ないっしょ。」

「駄目か…。」

ペロッと舌を出して、ふふっと笑った。




「ありがとう。助かったわ。」

「理佳子さん、明日は?明日も遅くなんの?」

「うーん、今のとこわかんないけど多分ね。」

「じゃあ、明日もメールしてよ。絶対行くから。」

「うん。ありがと。」

部屋に入ると勝手に顔が綻んだ。

リョウ君たら理想の人だって。照れるな。うふふ…。




< 32 / 108 >

この作品をシェア

pagetop