おもちゃのユビワ
「秀二!」



ナオは少し離れた場所から秀二を呼んだ。



「おう。」



秀二が目を開けた。



「座るか?」



「うん。」



「こっから空見たら高くてよ、ちょっと驚いた。」



ナオは秀二の隣に座ると、一緒に空を見上げた。



「今日の空高いよね。届かないよ…」



ナオは両手を伸ばした。



「届かないから空なんだよ。」



「私にとって拓兄ちゃんは空みたいだったな。」



「空?」



< 187 / 200 >

この作品をシェア

pagetop