―先生は意地悪―


私は、鼻を触ると血が…血………



――――パタッ





「せ…七瀬……おい!!」


「うわぁ!!」



目の前に先生の顔。
周りを見渡すと、どうやら保険室みたい。


私…鼻血出して倒れたんだ。



「すみません…」


「いや、いんだけど…大丈夫か?」



先生、心配してくれたの?



「七瀬、大丈夫です!」


「そーか、ならいいな」



ぇ…もう行っちゃうの!?



私が元気って事アピールする為ににっこり笑うと先生は、ゆっくりしとけーって言ってカーテンを開けて保健室を出てってしまった。


「………………」



先生の顔、あんな近くで初めて見たなー…



カッコ良かった



「んふふ…」


「七瀬さーん、大丈夫そうね?」



1人でニヤニヤしながら笑うと、保健の先生がカーテンの隙間から顔を出した。



「血も、止まったみたいだし教室戻っていいわよ?」


「ありがとうございましたー」



お腹空いた。
てか、体育四時間目だったからもうお昼休みだよね!?


私は大慌てで教室に戻った。


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