甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~

事務所に戻って、パソコンに営業日報を打ち込んだ。

ホワイトボードの孝太の欄は直帰になっている。

孝太に電話を掛けてみたけど、商談中なのか繋がらなかった。


今日は自分の部屋には帰れない。

浩二が待っているかもしれないから。


鍵を付け替えたことで諦めて帰ってくれることを願いながら、ショックを受ける浩二を想像して胸が痛んだ。


あんな酷いことをされたのに、あたしって本当お人好しだ。


こんな時、孝太に連絡がつかないなんて。

どうしよう、いつまでも会社に残るわけにもいかないし。


孝太の家の近くで帰りを待ってみる?

七時を過ぎた頃、パソコンの電源を落として会社を出た。


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