甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
「あれ?センパイ、香水変えました?これって、男ものですよね」
「ぐふっ」
コーヒーを少し吹き出してしまったあたしに、孝太は何も言わずにティシュを差し出した。
「ごめん」
受け取ったティッシュでカーペットを叩くように拭いた。
色がダークブラウンで良かったと思いながらチラリと孝太を見たけれど。
いつに無く、気まずい雰囲気に息が詰りそうになる。
「今日、あの人会社に来ていたらしいですね。何かあったんですか?」
「ちょっと話しただけ」
「困ったことがあるなら、言って下さいよ。俺一応対外的には彼氏なんで」
「あ、うん。ありがとう」
対外的という言葉が何故だか胸にチクリと痛かった。