甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~


「ご、ごめん」

「…………」

「バッグも自分で持つし」

孝太は無言であたしのバッグを差し出した。

それから、二人で店の前に待たせていたタクシーに乗り込んだ。


「ごめんなさい」

不本意だけど、取り敢えずもう一度謝った。

何故なら、孝太の顔が怖かったから。


「センパイ」

「う、うん」

「いい加減にしてくださいよ」

「へっ?」

それは何に対して?


酔っ払ったこと?手を思いっきり叩いたこと?

原口主任を置いてきたこと?

その全部?



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