甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~


タクシーがあたしのアパートの前に止まると、孝太がお金を払った。

そしてあたしの手を取って「今日、泊まりますから」と有無を言わせない迫力で告げる。

あたしが無言なのを肯定と思ったのか、孝太はあたしの手を引いてタクシーを降りた。


孝太が泊まると言った意味がわからない。

あたしは夜通しお説教を受けるのだろうか。


なんだか憂鬱、それに……

自分の部屋なのに、妙に緊張してしまうのは、孝太が男の顔をしているから。


「何か飲む?」

「お茶、勝手に貰います」

スーツの上着をハンガーに掛けると、孝太はキッチンに向かった。


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