甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~


孝太が麦茶を二つ持って、あたしの横に腰をおろす。

「ありがと」

あたしの前に差し出された麦茶に礼を言うと、やっと孝太が笑顔になった。


「センパイは予測不能ですね」

「なっ、何が?」


ネクタイを弛めて、ワイシャツのボタンを外す。

何でこのタイミングで脱ぎだすかな。


「原口主任にフリーだとアピールして、秘密の関係だとか誰にも言いませんなんて!あれじゃ二番目にして下さいって言ってるのと同じですよ。わかってます?」

顔は笑っているのに、言い方が怒ってる。


「いや、あの、それは誤解だから」

「センパイはそんなつもりが無くても、そう聞こえるんです」


孝太があたしをまた睨んだ。


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