奈那子が死んだ
従兄妹で同居生活
手料理
サカサカと仕事を進めていると、奇跡的に定時に上がることができた。
いそいそとデスクを片付け始めると、まだ仕事をしている藤沢が恨めしそうに俺を見てきた。
だけど俺は弥英ちゃんが心配だからその視線を無視してオフィスから出た。
マンション近くのスーパーにより、夕飯の買い出しをする。
「弥英ちゃん、なんか好きなものあるのかな~」
スーパーのなかをうろうろしていても名案が浮かばない。
だから嫌いっていう人を聞いたことがないオムライスにすることにした。
それと一緒にスープとサラダでも作ればいいかな…
必要なものをかごに入れ、レジを通す。
レジ袋を両手にさげ、マンションへと向かう。
ちらりと見ると普段はともっていないはずの自分の部屋に明かりがついている。
こんなのもいいかな、なんてちょっと思う。
「ただいま~」