奈那子が死んだ



 「や、弥英ちゃん…?」


 心底驚いたとでも言いたげな和くんが私たちの前へと駆け寄ってくる。

 悪いことしちゃったかも、なんてどきどきする。


 「初めまして、弥英の友人の橘優香理でっす!」


 にこりと私の横で微笑む優香理に和くんも「弥英ちゃんの従兄の桐島和臣です」と年下相手に礼儀正しく挨拶をしている。

 すると2人の男の人が和くんのもとへと駆け寄ってきた。


 「桐島…って、噂の女子高生、弥英ちゃんではないか!!」


 和くんと同じくらい背の高そうなかっこいい男の人が驚いたように叫んだ。

 その人に対して和くんは「うるさい」といいながら軽くにらみつけている。

 その隣の男の人は2人より背は低いが私よりは十分背が高くてなんとなくかわいい感じがした。


 「弥英ちゃんだよね?桐島の同僚の下野です。こっちは藤沢」


 そういいながら下野さんはにこりと笑った。

 なんかこの人腹黒そうだな、なんて失礼なことを思ってしまう。


 「弥英ちゃんも大変だね。桐島が超のつくほどの鈍感で」


 そういってまたにこりと微笑んだ。

 っていうか、なんで私の気持ちばれてるのー!?



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