奈那子が死んだ


 顔を真っ赤にしながらうろたえている間も下野さんは笑顔をまったくと言っていいほど崩さなかった。


 「ま、ああいうやつにはビシっといったほうが俺的にはいいと思うよ」

 「今日見た感じそんなような気がしました」


 なんて言いながら優香理は下野さんの意見に賛同していた。

 すると藤沢さんへのお説教?が終わった和くんが戻ってきた。


 「弥英ちゃんのお友達もご飯一緒に食べない?」


 鈍感な和くんは善意からにこりと微笑みながら優香理を夕飯に誘った。


 「そうしたいのはやまやまなんですけど、これから彼氏と約束があるので」


 優香理はなんともわかりやすく彼氏のところだけ強調していそいそと出て行った。

 そのあとに続いて下野さんと藤沢さんも「それじゃ」と言って、会社を出て行って。



< 69 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop