小鳥と恋愛小説家




――――だけど次の日



俺はカケルの言っていた意味をはっきり理解した。






「…………おはよ、小鳥。」



「おはよー!カナくんっ!…………あの…っ、さ…さみしかった…っ」



「…………俺も逢いたかった…………」



…………なんて、朝からほわほわ幸せな俺の前に………




「カナヤぁ~~!!逢いたかったわ!!」



「………!?」



俺を見るなり突進してくるツバサと…………



「小鳥ちゃーんっ!寂しかったぁ~。」



「…………えぇえっ!?」



小鳥を見るなり突進してくるカケル………………!!




「…………っ!」



「ふわぁっ!?」



「………ぐぇっ!」



俺は咄嗟に小鳥を後ろに隠して、片手でカケルの制服の襟首をガシリ!と捕まえ……



「……………あにふるのよ…………カナヤぁぁ」



「……………。」



もう片方の手で抱きつこうとするツバサの顔をガシッと掴んでしまいました…………。



ライオンみたいに唸るツバサが怖いけど……………










だってどっちもいやだ……………。








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