【完全版】秘密のフィアンセ☆ 下
「やっぱりな~。だと思った」
気が抜けた様に、洸輝は椅子の背もたれに、もたれかかった。
「分かってたの?」
「うん。だって、お前、佑斗を呼び捨てにしてるじゃん。それが出来る女は、数限られてるから」
え~?
そんな事でバレてたんだ…。
だからさっき、“佑斗にバレちゃマズイんだろ”って言ってたのね。
納得…。
何だか急に、自分のした事がバカバカしくなってきて、深いため息が出た。