眠れぬ夜は君のせい
怒鳴られるのはしょっちゅうのこと。

同僚たちとうまく行かないのは、昔から。

だから、あなたのせいじゃない。

心の中で呟いた。


行きつけのホテルのベッドで、彼との行為に溺れる。

「――アリ…」

上司ではない、彼の顔。

アタシだけが知ってる男の顔。

「――んっ…」

彼の唇が胸のところで止まる。

「……どうしたの?」

何故か止まってしまった彼に問いかける。
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