眠れぬ夜は君のせい
その時、
「あ、ごめんなさい」

彼女が急に慌てたようにその場を去る。

どうしたんだろ?

結局訳がわからなくて、1人で片づけた。

トイレに行こうと足を向けた時だった。

「だから、ね?」

彼女の声。

そっと覗いて見ると、彼女が電話をしていた。

「今日は22時までシフトが入ってて、急には帰れないの」

何だか困ってるみたいだ。

「そんな…怒らないでよ…。

あ、ちょっ…!」」

電話が切れてしまったのか、電話を見つめる彼女。
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