眠れぬ夜は君のせい
「どうかされたんですか?」

話しかけると、驚いたように彼女が振り返った。

「あ…すみません。

聞こえちゃったものですから、つい」

「神代くん、だよね?

ごめんね、変なところ見せちゃって。

嫌だったよね?」

「いえ…」

首を横に振った俺だったが、驚いていた。

名前を覚えてくれていたと言うことに、驚いてしまった。

「今の……旦那からの電話でね」

旦那?

その単語に、思わず聞き返しそうになった。
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