眠れぬ夜は君のせい
「ご結婚、されているんですか?」

そう質問をした俺に彼女は、
「してるわ。

今年で、もう3年かしらね」

寂しそうな顔を浮かべながら答えた。

まるで、幸せじゃないと言うように。

「遅くなるって、言ったんだけどなあ」

フフッと声を出して笑う彼女だけど、やっぱり寂しそうだ。

「じゃあ、先帰ってもいいですよ?

店長には俺から言っておきます」

「えっ、でも」

「旦那さんに、言われたんでしょ?」

チクリと、胸が小さく痛み出す。
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