眠れぬ夜は君のせい
あいつと同い年くらいだろうか?

彼女は、2人の後ろ姿を見送っていた。

複雑だとでも言いたそうな目で。

「あいつが好きなのか?」

声をかけた僕に、彼女は視線を向ける。

「神代桜介が」

彼女が驚いたように目を見開く。

彼の関係者だと言うことがわかった。

「好きなら、奪った方がいいと思わない?

そうした方が、君に心が傾きやすいでしょ?」

桜子を取り返すためなら、何だってしてやる。

。+゚健次Side゚+。END
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