ありのまま、愛すること。
「どんな学校が欲しい?」

 ─5つの教室のある、大きな校舎─

「他に、欲しいものは?」

 ─机と椅子─

これは、仕事のないトモケオ村の方々に発注しました。

 ─それからトイレ─

小学校高学年の女の子は、トイレが学校にないから、学校に行かなくなるそうです。

 ─井戸も欲しい─

井戸をつくれば、遠くまで水を汲みに行く時間を、勉強に使えます。

 

人はみな、今日よりも明日をよくしていこうとしているはずです、カンボジアはこれから大きな障害こそあれど、きっといい国になっていくと信じています。「今日より明日よくなろう」とするカンボジアの方々の心を信じるしかありません。

以前、子どもたちが学んでいたカンボジアの教室は、屋根が抜け、空が見え、壁は穴だらけで、風が吹き抜けていました。トモケオで、その学校を訪れたメンバーが新校舎の建設を子どもたちに伝えたとき、全員の子どもたちの目が輝き、みんなが拍手し、手を合わせて「ありがとう」と言ってくれたそうです。

もう、それだけで十分なほど、やはり自分たちの活動の意義を、肝に銘じました。



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