ありのまま、愛すること。
それはおそらく、川が多く、水がたくさん流れている。

その川の豊富な水量のなかで、マイナスイオンが大量に発生する。

そして、緑の圧倒的な多さ。さらには周りは全部が海です。

酸素が発生し、珊瑚が生きている。

と、さまざまな要素はあるのでしょうが、私はなかでもあの空気が好きです。

1000年の森のなかにいて、地球の呼吸する音を聞くような気持ちになる。

悠久のときに育まれた、大自然のど真ん中にいるのを実感するんです。

屋久島は私にとって、命の泉。

多忙な日常のなかで、私もどこかですり減らしているのだと思います。

心のなかの瓶に入れられた水は、都会でどんどんなくなってくる。

それを屋久島に行くたびに、満たして帰ってくる感覚です。

知らないうちにエネルギーが満たされているんです。



二人の息子も強烈な印象を持った様子で、彼らと過ごした感動を忘れたくなかった私は、屋久島に拠点を設け、いまもできる限り、屋久島に向かっています。

宮之浦という2000メートル級の山があるんですが、すでに40回以上登りました。100回は登りたいと思っているほどです。

また、屋久島では温泉を掘りました。そこに入るひとときは、私にとって最高の楽しみのひとつです。

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