ありのまま、愛すること。
この時期の私は、同級生らからどのような目で見られていたのだろうと、いま考えてしまいます。

神奈川県でも指折りの、県立希望が丘高校に進学したわけだから、その当時から勉学もそこそこはできました。

そして、小学生のころのヤンチャは影をひそめたのです。

というのは、戒律の厳しい教団であったために、暴力をふるいでもしたら即破門だったから。

中学1年生のとき、学級委員長になり、たまたまその年は横浜市福祉元年に当たったため、社会福祉委員も兼ねることになりました。

そこから3年間ずっとそれを務め、3年生では社会福祉委員長に。

実はこの活動が、その後の私の人生の基礎をつくったともいえるでしょう。

聖書に出会い、相手の立場に立つ、つまり博愛ということを頭で学びながら、社会福祉の現場で体で行動するということで、思想と活動が表裏で一致したからです。

社会福祉の現場では、老人介護施設などへ定期的に訪れたり、体の不自由な子どもたちとの交流─いっしょに海に行ったり─などの活動を盛んにこなしていました。
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