ありのまま、愛すること。
経営者になってからは一般の小説も読むようになるのですが、当時は自分が最短距離で社長になるために必須な書物、そのなかでも過去の歴史上の経済人や、架空の経営者であっても、自分が自分の将来を重ね合わせられる主人公たちの小説を求めて、読み漁っていくのです。

さまざまな困難を乗り越えながら、努力と根性で経営者にのし上がっていくような小説に、胸を躍らせました。

「俺も絶対、小説の主人公くらいになってやろう」と。

それから、当時は学園闘争真っただ中の時期でしたから、生徒の意見が強かったんです。期末試験以外は生徒全員の合意がないと実施できないというルールがあって、私ひとりでも「NO」と言えばそれで試験が中止になる始末。

そんなことでも私は問題視されていました。
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