1ミリのキセキ
沈黙を破ったのは紅羽だった。


クレハ「…愛華…
あんま泣くなよ…。」


アイカ「だっ…だって~…」


サアヤ「…別れは辛いかもしれないけど、
優樹菜は正しいことをしたのよ?」


アイカ「そ…そう…だけど~」


なだめるのには随分時間がかかった。


…きっかけさえあれば
動き出せる。


優樹菜のきっかけは…
多分…私だ。


私がバンドに入らなければ…優樹菜は…。


…偶然の一致で
時間なんて過ぎてくもんだよね…。


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