1ミリのキセキ
アイカ「美愛…。」


帰り道
愛華は小さくつぶやいた。


ミア「…何?」


アイカ「…人を愛することって頑張らなくても出来るんだね?」


ミア「…そう。」


愛華は優樹菜を仲間として愛していたんだ。


友達だと認識出来たんだ。


空は薄暗くて
雨の音がうるさかった。


灰色の雲が私たちの居る世界を覆った。


後に残ったのは
やるせない感情とびしょ濡れの自分たちだけだった。

< 213 / 520 >

この作品をシェア

pagetop