1ミリのキセキ

天音美愛





私はガバッと起き上がった。


…酷い汗


荒い息づかいが部屋を満たす。


嫌な夢を見た気がする。


…どんな夢を見たんだっけ…?


私の耳には
鈍い音だけが残っていた。


まるで…あのときのような…。


馬鹿馬鹿しい。


たかが夢だし。


私は着替えると
またすぐに眠りについた。



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