午睡は香を纏いて
見下ろす位置にいるカインを、何気なしに見た。
さらさらの茶色い髪。その下には焦げ茶の眼帯がある。
綺麗な顔を隠してしまっている、二つの壁。
この左目って、一体どうしたんだろう。
怪我、かな。
聞いたら失礼だよね。
気にしてたらいけないし。
つい見つめてしまっていると、ぷつりと呪文が切れた。
カインが不機嫌そうに息を吐いた。
「これもダメか。ったく、時間の無駄だったな」
「随分日にちをかけたのに、無理だった?」
カインの所へ毎日来るのには、勉強以外にも理由がある。
というか、そっちが本題なんだけれど、それはあたしの中に存在しているリレトの命珠を取り出す術を探ることだ。
オルガに着いてすぐ、カインは様々な術や薬をあたしに施したけれど、命珠とあたしの魂は分離しなかった。
それからは古い文献を漁り、それを元に色々試しているのだけれど、どうやっても命珠はあたしから離れてくれないのだ。
さらさらの茶色い髪。その下には焦げ茶の眼帯がある。
綺麗な顔を隠してしまっている、二つの壁。
この左目って、一体どうしたんだろう。
怪我、かな。
聞いたら失礼だよね。
気にしてたらいけないし。
つい見つめてしまっていると、ぷつりと呪文が切れた。
カインが不機嫌そうに息を吐いた。
「これもダメか。ったく、時間の無駄だったな」
「随分日にちをかけたのに、無理だった?」
カインの所へ毎日来るのには、勉強以外にも理由がある。
というか、そっちが本題なんだけれど、それはあたしの中に存在しているリレトの命珠を取り出す術を探ることだ。
オルガに着いてすぐ、カインは様々な術や薬をあたしに施したけれど、命珠とあたしの魂は分離しなかった。
それからは古い文献を漁り、それを元に色々試しているのだけれど、どうやっても命珠はあたしから離れてくれないのだ。