午睡は香を纏いて
十日前からは、重回法というものを試していた。
それは毎日同じ時間帯に同じ術を繰り返しかけるというもので、カインの説明によると、術を時間をかけて上塗りしていくことで、その強度を増すのだという。
「開始した日から、命珠に変化が見られない。
これ以上やっても、可能性は低い」
「そっか……」
今度こそ命珠と離れられると思っていたけど、そうはいかないみたいだ。
眉間に深くシワを刻み、考え込むように腕を組んだカインを見て、
きっと大丈夫、なんて安易に考えていたことを反省する。
「そんな顔しなくても、取ってやる。俺のこと信用してろ」
反省を、不安そうな顔だと見たのだろう。
カインが珍しく、小さく笑った。
もしかして、気遣ってくれた?
「い、いや、信用してないわけじゃないよ。むしろ、信じすぎかなってくらい信じてる」
ぶんぶんと首を横に振る。
それは毎日同じ時間帯に同じ術を繰り返しかけるというもので、カインの説明によると、術を時間をかけて上塗りしていくことで、その強度を増すのだという。
「開始した日から、命珠に変化が見られない。
これ以上やっても、可能性は低い」
「そっか……」
今度こそ命珠と離れられると思っていたけど、そうはいかないみたいだ。
眉間に深くシワを刻み、考え込むように腕を組んだカインを見て、
きっと大丈夫、なんて安易に考えていたことを反省する。
「そんな顔しなくても、取ってやる。俺のこと信用してろ」
反省を、不安そうな顔だと見たのだろう。
カインが珍しく、小さく笑った。
もしかして、気遣ってくれた?
「い、いや、信用してないわけじゃないよ。むしろ、信じすぎかなってくらい信じてる」
ぶんぶんと首を横に振る。