午睡は香を纏いて
「ふうん。それならまあ、光栄だと礼を言わなくちゃいけないか?
しかし、どうしたものかな。リレトの奴、離れないな」

「うん、そうだよね……。
しつこいというか、なんというか。なにより、気持ち悪い」


リレトについて知ることが増えると、嫌悪感も増す。
はあ、とため息をついたあたしを見て、カインがふむ、と頷いた。


「確かに、気持ち悪いだろうな。あんな奴の一部がべったり、張り付いてるんだもんな」

「ちょ、そういう言い方鳥肌たつから止めて」


どうしてそういうことを言うかな。
ざわ、と肌が粟立ったあたしを見て、意地悪そうにくつりと笑う。


「どんなに引っ張ってもびくともしない。気に入られてるようだな、カサネ」

「ほんっとにや」
「やっぱり、内面からも力を加えないといけないか」
「めて。って、は?」


急に話題を変えられた。
そういう自分勝手な会話運び、止めてくれないかな。
不満を込めた視線をやれば、からかいめいた表情はかき消えていた。

どうやら真面目な話のようだ。



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