午睡は香を纏いて
出会ったときに、『予約が一年待ち』とか言っていたっけ、と思い出す。
ブランカに詳しく、顔も広いとなれば、情報収集しやすい、というわけだ。
「ブランカって一口に言っても、結構広いんだよ。色々区切られてるしね。
大雑把に言うと、ビビ山の中腹、下々を見下ろすような高みに王城と貴族の住居地がある。高い塀と四つの門で区切られててさ、ここは許可証がないと出入り不可能。
その次に神殿管轄区があってー、一部を除いて一般開放されてる。
その下には港や市場、その他何やかやがある。一般的な庶民はこの辺りから居住区になるかな。
ま、王城から離れれば離れるほど身分が低くなると考えていい」
「オレが知ってると言えるのは、神殿管轄区の下からだな。それも全部じゃなくて、一部だよ。
あとは、そうだなー。王都ってだけあって、いろんなものが集まってる、ごちゃごちゃしたところだよ。
この国は海に囲まれて孤立してる、ってのは知ってる?」
隣に座ったセルファの問いに頷いた。
カインの授業の中でそれは教えてもらった。
「隣のハイナムトス大陸までは、間に点在する島々を船で渡っていかなくちゃいけないんだよね。
ブランカはこの国最大の港があって、ヘルベナ大陸の玄関って別名がある、であってる?」
ブランカに詳しく、顔も広いとなれば、情報収集しやすい、というわけだ。
「ブランカって一口に言っても、結構広いんだよ。色々区切られてるしね。
大雑把に言うと、ビビ山の中腹、下々を見下ろすような高みに王城と貴族の住居地がある。高い塀と四つの門で区切られててさ、ここは許可証がないと出入り不可能。
その次に神殿管轄区があってー、一部を除いて一般開放されてる。
その下には港や市場、その他何やかやがある。一般的な庶民はこの辺りから居住区になるかな。
ま、王城から離れれば離れるほど身分が低くなると考えていい」
「オレが知ってると言えるのは、神殿管轄区の下からだな。それも全部じゃなくて、一部だよ。
あとは、そうだなー。王都ってだけあって、いろんなものが集まってる、ごちゃごちゃしたところだよ。
この国は海に囲まれて孤立してる、ってのは知ってる?」
隣に座ったセルファの問いに頷いた。
カインの授業の中でそれは教えてもらった。
「隣のハイナムトス大陸までは、間に点在する島々を船で渡っていかなくちゃいけないんだよね。
ブランカはこの国最大の港があって、ヘルベナ大陸の玄関って別名がある、であってる?」