午睡は香を纏いて
たくさんの馬車や、様々な荷物を抱えた徒歩の人々に混じって門をくぐれば、そこにはレンガ造りの建物が並んでいた。
赤茶のレンガに、濃茶のものが混じったものが目立つ。
そのどれにも背の高い煙突がついていて、ゆるりと煙を吐き出していた。
足元をみれば、剥き出しの地面ではなく、大きさの揃えられた赤茶の石(レンガの欠片なのだろうか)が敷き詰められていた。
遠くに見える高台には、白いお城のような大きな建物。
重厚な構えのそれを、高い塀がぐるりと取り巻いていて、一層の物々しさを感じる。
さっきのセルファの話からすると、あれが王城なのだろう。
豊かな緑が映える真っ白なそれは、王様が住むにふさわしい気品があるように思う。
しかし、結構な距離がありそうなのにこんなに大きく見えるなんて、一体どれくらいの規模があるんだろうか。
あ、そうだ。神殿もここから見えるのかな。ええと、どこだろう。
「いい加減落ち着け。俺たちと離れたりしたら人攫いにあうぞ」
きょろきょろしていたらぽこんと頭を叩かれて、そのこぶしの主を見れば、むす、としたカインがいた。
「あ、人攫いなんて、いるの?」
「そりゃあな。ユーマみたいに浮かれてぼけぼけしてる田舎モンが一番危ない」
「……じゃあ、行きましょうか」
赤茶のレンガに、濃茶のものが混じったものが目立つ。
そのどれにも背の高い煙突がついていて、ゆるりと煙を吐き出していた。
足元をみれば、剥き出しの地面ではなく、大きさの揃えられた赤茶の石(レンガの欠片なのだろうか)が敷き詰められていた。
遠くに見える高台には、白いお城のような大きな建物。
重厚な構えのそれを、高い塀がぐるりと取り巻いていて、一層の物々しさを感じる。
さっきのセルファの話からすると、あれが王城なのだろう。
豊かな緑が映える真っ白なそれは、王様が住むにふさわしい気品があるように思う。
しかし、結構な距離がありそうなのにこんなに大きく見えるなんて、一体どれくらいの規模があるんだろうか。
あ、そうだ。神殿もここから見えるのかな。ええと、どこだろう。
「いい加減落ち着け。俺たちと離れたりしたら人攫いにあうぞ」
きょろきょろしていたらぽこんと頭を叩かれて、そのこぶしの主を見れば、むす、としたカインがいた。
「あ、人攫いなんて、いるの?」
「そりゃあな。ユーマみたいに浮かれてぼけぼけしてる田舎モンが一番危ない」
「……じゃあ、行きましょうか」