午睡は香を纏いて
「はい、飲みな」

「ああ、すまない」


木杯を受け取り、口をつける。
少し考えるようにしていたカインは、シルヴェーヌさんに顔を向けた。


「……毎日か?」

「最近、日に二人に増えたのさ。もちろん、法に触れた奴は、それに追加されるよ。それも結構多いときたもんさね」

「増えた、だと……?」

「ああ。でも、一人も二人も一緒、みんなそんな心境さ。
ただ自分の番が早まるだけ、ってね」

「そうか……」


深刻そうな二人の会話。それを聞いているセルファも、苦々しそうに顔を歪めた。


「あ、あの。何の話、ですか?」


意味が掴めず、訊いた。
すると、シルヴェーヌさんが驚いたようにあたしを見た。それからセルファとカインに厳しい顔を向ける。


「あんたたち、何も知らない子を連れてきちまったのかい? そりゃ酷いよ。こんな坊やをなんでわざわざこんなトコに。
セルファだけじゃないよ。ゼフっていったかい? あんたも知ってたなら、止めてやんなよ」

「連れてこなくちゃいけなかったんだよ、マダム」


非難するような口調に、セルファが辛そうに俯く。


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