午睡は香を纏いて
カインはちらりとあたしを見て、顔を逸らした。
「あ、あの、シルヴェーヌさん。セル……先生たちについて行くといったのは自分、ですから。その、先生たちは悪くないんです」
慌てて言ったあたしに、シルヴェーヌさんは真剣な視線を向けた。
「どんな理由で来たのか知らないし、訊かないさ。あんたにも思うことがあるんだろうしね。
でも、それならきちんとこの街について知っておきな。命に関わるんだからね。あとからどういうことなのか、教えてもらいな」
「は、はい……」
こくんと頷く。ブランカについては、確かに少ししか話を聞いていない。
さっきの街並みについても気になるし、確かにきちんと話を聞いたほうがいいのかもしれない。
後で二人に教えてもらおう。
「……失礼します、マダム。部屋の支度が済みましたが」
低い声がして、次いで、のそりと男の人が姿を現した。
背が高く、肩幅の広い大柄な人だ。
癖のある茶色の髪は長く、前髪はカインのように顔つきを隠してしまっていた。
この店の従業員さん、なのかな? 締まった体つきで、まるでオルガの男の人みたいだ。
「ああ、ご苦労さん。セルファ、二階の一番奥を用意したよ。夕食は、どうする? ここで飲むかい?」
「オレとゼフの分はいらない。ユーマの分だけ部屋に持ってきてくれる?」
「あいよ。じゃあ、さっさと上にいっとくれ。シル、客を案内してやっとくれ」
「はい、マダム」
「あ、あの、シルヴェーヌさん。セル……先生たちについて行くといったのは自分、ですから。その、先生たちは悪くないんです」
慌てて言ったあたしに、シルヴェーヌさんは真剣な視線を向けた。
「どんな理由で来たのか知らないし、訊かないさ。あんたにも思うことがあるんだろうしね。
でも、それならきちんとこの街について知っておきな。命に関わるんだからね。あとからどういうことなのか、教えてもらいな」
「は、はい……」
こくんと頷く。ブランカについては、確かに少ししか話を聞いていない。
さっきの街並みについても気になるし、確かにきちんと話を聞いたほうがいいのかもしれない。
後で二人に教えてもらおう。
「……失礼します、マダム。部屋の支度が済みましたが」
低い声がして、次いで、のそりと男の人が姿を現した。
背が高く、肩幅の広い大柄な人だ。
癖のある茶色の髪は長く、前髪はカインのように顔つきを隠してしまっていた。
この店の従業員さん、なのかな? 締まった体つきで、まるでオルガの男の人みたいだ。
「ああ、ご苦労さん。セルファ、二階の一番奥を用意したよ。夕食は、どうする? ここで飲むかい?」
「オレとゼフの分はいらない。ユーマの分だけ部屋に持ってきてくれる?」
「あいよ。じゃあ、さっさと上にいっとくれ。シル、客を案内してやっとくれ」
「はい、マダム」