午睡は香を纏いて
「あんた、女なのかい?」

「は」


ぎゅうとあたしの手を握ったかと思うと、今度は二の腕をがっしと掴んだ。
肉付きをみるかのようにべたべたと触られる。


「うん、女だね。一体どうしてまた男の格好なんかして、こんなところに来たんだか」


確信したのか、ぽいと腕を放るよう離し、ため息をついた。


「あ、あの……」

「セルファもどうしてこんな子を……」


ちらりとあたしに視線をやり、分からない、というように頭を振った。


「あ、あの、あたしの性別、言わないでくれると、その」

「言いやしないさ。しかしアンタ、この街の事情はちゃんと聞いたんだろうね?」

「は、はい、聞きました」


頷くと、再びため息。


「坊や……じゃないか、ええと、ユーマだったね。
アンタの保護者の野郎どもは何してんだい。こんなところを一人でうろうろさせちまってさ」

「あ、あの、外に、行ってます」

「ふうん、外、ね。そうかい」


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