午睡は香を纏いて
じゃあ、シルさんって一体何者?
あの謎だらけの占い師とどんな関係なの?
大体、あの占い師自体、何者なの?
どうして対珠を持ってたの?


疑問符ばかりで、頭が混乱してくる。
答えは一つとしてでないのに、疑問ばかりが増えていく。
次第に、くたびれたカーテンの向こうの空間で起きたことは、現実だったのだろうか、とすら思えてきた。


「あ……、いや、現実だよね」


胸元のポケットから、半球体の対珠を取り出した。
灯りを反射して輝く珠。間違いなく、あの占い師から貰ったものだ。


< 248 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop