午睡は香を纏いて
「カサネ! 俺を頼っていいからな。
オルガまで、いや、ずっとお前を守るから安心してろ」
「へ? おるが?」
胸を張って言うレジィから、新しい単語が飛び出した。
問い返したあたしに、レジィが頭を掻いた。
「あー、と。また逸れたな。
オルガってのは、ここから北にある山脈の名なんだ。
その山中に、オルガの民の邑がある。邑は俺たちの、言わば拠点だな。
カインを始めとした仲間の多くは、今そこにいる」
「は、あ」
「本当は、向こうから転送されたらオルガに着くことになってたんだ。なのにどうしてだかズレててさ。
だから、これからオルガに向かわなくちゃ行けない訳だ」
「さんみゃく。なかま」
思わずオウム返ししてしまう。
「ここは王都に近いから、長居はできない。
あ、王都ってのは国王のいるトコで、ブランカって名前の結構デカい街なんだけど。
そのブランカに俺たちの敵、リレトって野郎がいるんだ。
リレトにカサネの存在を知られるとヤバイ。追っ手をかけてでもカサネを奪いにくる」
「おうと、りれと。おって。追っ手!? 奪う!?」
今危険な単語が混じっていませんでしたか?
は、と腰を浮かせたあたしに、レジィはまだ大丈夫だ、と笑ってみせた。
オルガまで、いや、ずっとお前を守るから安心してろ」
「へ? おるが?」
胸を張って言うレジィから、新しい単語が飛び出した。
問い返したあたしに、レジィが頭を掻いた。
「あー、と。また逸れたな。
オルガってのは、ここから北にある山脈の名なんだ。
その山中に、オルガの民の邑がある。邑は俺たちの、言わば拠点だな。
カインを始めとした仲間の多くは、今そこにいる」
「は、あ」
「本当は、向こうから転送されたらオルガに着くことになってたんだ。なのにどうしてだかズレててさ。
だから、これからオルガに向かわなくちゃ行けない訳だ」
「さんみゃく。なかま」
思わずオウム返ししてしまう。
「ここは王都に近いから、長居はできない。
あ、王都ってのは国王のいるトコで、ブランカって名前の結構デカい街なんだけど。
そのブランカに俺たちの敵、リレトって野郎がいるんだ。
リレトにカサネの存在を知られるとヤバイ。追っ手をかけてでもカサネを奪いにくる」
「おうと、りれと。おって。追っ手!? 奪う!?」
今危険な単語が混じっていませんでしたか?
は、と腰を浮かせたあたしに、レジィはまだ大丈夫だ、と笑ってみせた。