二つの恋
応援できない気持ち
凛ちゃんと帰った
ときのことが頭について離れない…。


あの二人に告白するって…。

なぜか私は素直に応援できない。
あの二人が本気で
好きになったからかもしれない…。

私はその夜はまったく寝れなかった。


次の日…。
『桜ちゃん!おっはよー!』
凛ちゃんは元気よく挨拶をしてきた。

髪型もバッチリらしい…。
「凛ちゃんおはよ…。元気そうだね…。
髪型も決まってるじゃん…。」
『桜ちゃん?元気なさそうだけどなんかあったの?』

凛ちゃんのことでなやんでたんだよ…
そんな元気で言わないで…。

「ううん。大丈夫」
『ならよかった!』
「いつ云うの?」
『今日の昼休み』
「頑張ってね。」
『ありがとう!』

私の心の中は頑張れなんか言ってない。
むしろ失敗すればいいのにって…。

ヤバい…。泣きそう
だよ…。


『桜ちゃん?』
私の好きな声…。
「琢磨くん。」
『元気ないね。なんかあったの?』
「まあ色々と…。
悩んでるんだ…。」
『抱えきれないことだったらいつでも俺に相談してね!』
琢磨くんはニコッと笑った。

「琢磨くん…。ぐすっ、ありがとう。
なんか救われた…。」

『さっ、桜ちゃん?!なっ、泣かないで!ほら笑顔!』
「うん…。」

このとき本当に琢磨くんに救われた。
琢磨くんがもっと
好きになったかもしれない…。
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