なんでアタシがお嬢様!?
何を話しているのか気になったアタシは声がするほうへ歩いて言った
「ねぇーいいでしょ?お願い」
「わかったよ…………たくなんで俺が……ボソッ
アイツに見られたらどうすんだよ」
「誠ーアイツってだれ!?もしかして好きな人!!!ねぇ、どんなコ?」
「教えるわけねぇーだろ。バーカ」
「バカとはなによ!あっ!もうこんな時間!!急がなきゃ!」
ヤバイ!!こっちに来る!!!か、隠れないと………
「………亜樹……?」
「あ………」
み、見つかっちゃった!!!
「誰?その子。どうでもいいけど時間がないの。早く行きましょ」
そう言って女の人は誠君の腕につかまった
えっ………なんで?なんで誠君…女の人と腕組んでるの?
胸がチクチクする……ヤバイアタシ泣きそう……
アタシは目の前の光景が信じられず、後退りした…………その時…後ろにあったらしい石を踏んでしまい、見事に転けてしまった……
「キャッ」
しかも声を出してしまった…………
「ぉい!おい亜樹!大丈夫か!!!!」
「へぇ?あ、あぁ大丈夫だよ。これぐらい…」
「大丈夫なわけ無いだろ、血がこんなに出て………」
「た、大丈夫だって!!!ほら…………」
大丈夫だと思わせるためアタシは立ち上がった………
だが、涙が零れてしまった
「………亜樹?」
「ねぇ?もしかして誠の好きなコってこの子?」
「ち、ちげーよ!!!!!こいつはただの友達だよ!!!!」
あぁ、やっぱり……誠君がアタシのこと好きなわけないもんね……好きって言ってくれたのは、約束してたからだよね…………
どうしよ……涙がとまんないや………