【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。



「零は……お前を助けて、トラックにはねられたんだ」



はねられた……??


いきなり鮮明によみがえった記憶。



―――…


『危ない!! 朱里っ!!!』



そう言って、零の大きな手によって突き飛ばされる。

零はあたしの目の前でひかれた。


あたしが……

あたしが………




「あたしが悪いんだ…」



ぽろぽろと溢れ出す涙。

どうしよう……



「そうよ、アンタが悪いの」



追い討ちをかけるように、亜美があたしを睨みながら言う。

亜美の変貌に驚くことはない…


零のことしか考えられない。






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