もう一人の僕に気付いて
 


 寒いんだ

 夜が寒いんだ

 夜に命を感じないんだ


 夜の闇が僕を押し潰すけれど

 それは幻想だって知っているから

 僕は「助けて」と声をあげない

 優しい誰かを困らせたくはないんだ





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