華麗なる反抗期
帰ると家には羽夢しかいなかった。
「羽夢ー? お母さんたちはー?」
「……まだ仕事」
「あっそー」
そしてわたしは本題に入る。
「……羽夢ってさあ」
「…………」
「ねえちゃんと聞いてる?」
「聞いてるからさっさと話せ」
テレビを見ながらこっちも見ずに……。
そういう態度がムカつくってーの!
でもまあここは怒りをこらえて……。
「羽夢は好きな女子のタイプとかあるの?」
「……!」
「ん?」
羽夢の肩がピクッと動いた。
めずらしいなわたしの話に反応だなんて……。
しかしすぐかわいくない返事が返ってくる。
「何かと思えばそんな話かよ」
「……むー」
かわいくない……。