華麗なる反抗期

朝ごはんを食べ終わって、髪をセット(といってもくしでとかすだけ)すると、ちょうどさやかがやってきた。

「おはよーうさ! なんか久しぶりー!」
「さやかー!」

会いたかったー会いたかったー会いたかったーイェス!(え

「ごめんねー朝から。買い物ついでに遊んでこよーね!」
「そうだねー!」

楽しみだなぁ……。

そしてふたりで家を出ようとしたそのとき。

「すいません。俺もついてっていいですか?」

「……え!?」
「……は!?」

羽夢が出かける準備万端で玄関先に立っていた。

「は、羽夢くんが……」

さやか、顔が真っ赤。
デートとか思ってんのかな。

でもわたしが許さない!

「な、なんでアンタがついてくんのよ!」
「こんにちは久しぶりです瀬那さん」
「あ……久しぶり……羽夢くん……」

こらこら、愛想ふりまくんじゃない!
てゆーかわたしは無視か!

もうさやか耳まで真っ赤だよ。

「姉が心配なもので……ホントは家でひとりってちょっと寂しかったりするんですけど……」
「……羽夢くんかわいいー!」

最悪ー!!
多分もうダメだわ……。



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