華麗なる反抗期

ルンルンでリビングに行くと、羽夢がテレビを見ていた。

「羽夢ー? わたし今日出かけてくるからー」
「……は?」

羽夢は怪訝そうな顔をする。

「出かけてくるって……男と?」
「はい!?」

なんでそんな質問!?

「男の子となんか出かけたことありません! 嫌味か!」
「……じゃあ誰と?」
「ほら、さやかだよ! わたしの友達の」
「……そ」

せっかく答えてあげたのに『そ』だけ!?
ホントかわいくない!

でも今日は怒りません!

「ということなのでわたしは朝ごはん食べます!」

といってわたしは冷め切った朝ごはんをレンジで温める。
その間、羽夢は自分の部屋に行ったようだ。


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