狼少女と王子様
海は私のこと好きじゃないの?
凛ちゃんが好きなの?
今まで言ってくれた
好きは
嘘だったの?
裏切られた
そう思った
この時海が仕方なく
愛想を振りまいていた
なんて知らなくて
凛も海も婚約をするつもりがなく
今日だけはいい顔をしてようとしていた
なんて気づかないで
勝手に誤解して傷ついて
男を信じれなくなった
「茜?」
渓の声
それが異様に腹立たしかった
「私の名前気安く呼ばないで!!」
家の奥まで聞こえたのか
海が家から飛び出してきた
「あかね?」
好きなはずなのに
裏切られたと思う気持ちが
強すぎて
耐えられなかった
「私の名前もう呼ばないで!!
凛ちゃんとお幸せに!!!」