狼少女と王子様


海を睨みつけながら

持っていたチョコを海に強く投げた



「海のばか!」



私は全速力で近くにあった

公園に逃げ込む



追いかけてくれたりなんかしない


だって海は凛ちゃんが好きなんだもん




「茜!」


追いかけてくれた?



でも、追いかけてくれたのは

渓だけだった




やっぱりね


失望した



「気安く呼ばないでよね。


わ・たしは・・海が・・

好き・・・なの。


渓じゃない!」



「茜?」


泣きながら答える私に近づく渓



「来ないで!

もう私に関わらないで。」




強くそういえば渓は下唇を噛み



「そうかよ。

分かった。



もう名前で呼ばねーよ

じゃあな、”橋本”」



一度も振り返ることなんてなかった


< 38 / 100 >

この作品をシェア

pagetop