狼少女と王子様
海を睨みつけながら
持っていたチョコを海に強く投げた
「海のばか!」
私は全速力で近くにあった
公園に逃げ込む
追いかけてくれたりなんかしない
だって海は凛ちゃんが好きなんだもん
「茜!」
追いかけてくれた?
でも、追いかけてくれたのは
渓だけだった
やっぱりね
失望した
「気安く呼ばないでよね。
わ・たしは・・海が・・
好き・・・なの。
渓じゃない!」
「茜?」
泣きながら答える私に近づく渓
「来ないで!
もう私に関わらないで。」
強くそういえば渓は下唇を噛み
「そうかよ。
分かった。
もう名前で呼ばねーよ
じゃあな、”橋本”」
一度も振り返ることなんてなかった