狼少女と王子様
「・・・。・・ね。
あかね。茜!!。」
「んっ。」
起きて目をこすり、欠伸をすると
凛が目の前に顔を近づけてきた
「な、なに?」
少し後ずさりながら聞くと
さらにずいっと顔を近づけてくる
「茜、あのね。
私、笑顔の茜が好きなの。
でもね、その笑顔を奪ったのは
私のせいでしょ?」
「えっ。」
なに言ってるの?
凛?
もしかしてあの時のこと・・・。
「あのね、私言おうと思うのお父様に。
私には他に好きな人がいるので
婚約はなかったことにしてくださいって。」
それって私の為?
なんて思っても言えなかった
泣きながら笑う凛があまりに綺麗で
言葉が出てこなかったから
どうして泣くの?