Blood smell 2
「しもべ…?」


それって召使?
奴隷?


「我が血に犯され
ヴァンパイアとなり一生
我に仕えろ。」



ヴァンパイアになる?!


それって


命を助ける代わりに
ヴァンパイアになって
その強靭な力と
人間離れした生命力を手に入れること


そしたら…修二とまた一緒に…



「どうだ?
悪い考えではないと思うが?」


教皇の声に
一瞬
修二と過ごす未来を見た


同じヴァンパイアとして
同じ時間を…


『人間だから…冴が好きだ。』


そんな私の心に
修二の声がこだました
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